パニック障害


症状
パニック発作、予期不安、広場恐怖の3症状です。パニック発作 予期せぬ発作で、突然に激しい動悸、息苦しさ、胸の苦しさ、冷や汗、手足のしびれ、このままでは死んでしまうのではないかなどという、強い不安感、恐怖感に襲われます。予期不安 パニック発作がまた、起きるのではないかという不安感。広場恐怖 地下鉄、電車や飛行機などの乗り物、美容室や歯科受診、1人での外出や人ごみの中、高速道路、映画館などの逃げられない場所など、発作の起きた場所に対して恐怖感をもち、そのような場所や、状況を避けるようになります。
パニック発作自体も辛い症状ですが、予期不安、広場恐怖のため、通勤できず、職場に行けない、買い物に行けない、旅行にも出かけられないなど、日常生活,社会生活に支障がでます。


治療


薬物療法

うつ病にも使われる、抗うつ薬(主にSSRI)、抗不安薬が主体になります。 SSRIの服用注意はうつ病の治療と同じです。


精神療法

病気の性質を知っていただくこと、治療が必要な疾患であることを理解していただくことが大切です。
薬物療法がパニック発作、および、予期不安の改善に有効であることを理解することも重要です。パニック発作が軽減されることにより、予期不安も軽減され、外出が可能になることが期待されます。学校,職場への通学、通勤が楽になりますし、行動範囲が広がることで自信がつきます。
不安感のコントロールを目的にした認知行動療法も有効です。
この他、日常生活面では、ストレスをためない、カフェインを控える、十分な睡眠をとることなどが大切です